世界的なフェアトレードも結構だけど、そもそも国内でフェアなトレードしてますか?
「フェアトレード」このワードを耳にすることが多くなりました。これは、途上国からの輸入に対して適正な価格と条件で取引する貿易のしくみを指すワードです。しかし「良いものを安く」を“ヨシ”とす日本国内は、似たような原因による問題に犯されていて、それが暮らしにくさに繋がっていると思えてなりません。
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
フェアなトレードはフリーランスにとって死活問題
途上国だろうと日本国内だろうと、生産者の労働環境やきちんとした生活水準が保たれなければ、品質の良いものを作り続けていくことは不可能です。
これは「フリーランス・ママ・デザイナー」としても、自分ごとです。
本当に「フリーランスに頼むと安くできる」と考える人が多く、さらに「ママ」と付くともっと無理を言えると考えている人が多いのです。正にハイエナのように集まってきます。
フリーランスに依頼することで、中間マージンが不要な分、確かに安くなる場合はあります。しかし、そういう意味ではないのです。
『フリーランス? 収入不安定で困ってるんでしょ? 安くやってよ。あなたも少しでもお金が入ればラッキーだし、ウチとしても安く買えるならうれしい。WINWINでしょ。』と、そういう意味なわけです。
さらに「ママ」が付くと、『普通のフリーランスより働ける時間も短いだろうし、より仕事を請けにくい状況だよね。困ってるよね? あるだけありがたいでしょ? パパの稼ぎもあるんだし、安くても生活できるでしょ。だから、もっと安くやってよ』とそんな風なわけです。
最近は社員を持たず、フリーランスのリモート作業のメリットが唱われ始めています。そんな中、「ママフリーランスは、安く使える上に、仕事がきちんとしていて◎」なんて記事を見かけたりする状態。お褒め頂くのは結構ですが、仕事がきちんとしていて◎なら、きちんとお金を払ってください。
国際的なフェアトレードが叫ばれるのと同じ理由で、日本国内でも、安価すぎる仕事の発注が、制作側の労働環境や生活水準を乱し、健康を犯し、品質のよい商品を提供できなくなることに直結していることを、どれだけ認識できているのか?
認識できているけど、フリーランスを弱者(そもそも働き方の違いであり、どちらかが強者・弱者という考えは間違っている)とみなし、弱者に横暴となることもいとわない人とは付き合いたくないし、認識もできない想像力が欠けている人とも付き合いたくありません。
そういう横暴な人が多い社会。そして、無意識にそうしている人(想像力の無い人)が多い社会。それが日本。暮らしにくいはずです。
(私のようなフリーランスだけでなく、最低賃金のウエイターに高級料亭の接客を課したり、賃金の上乗せなく次々業務が増えるコンビニ店員にも言えると思っています。)
フリーランスに最低報酬設定は必要か?
上記問題から、多様な働き方促す政府はフリーランスに最低報酬設定を検討する立場を取っています。
フェアトレードが大切だと、とやかく書きましたが、適正な価格と条件で取引することは、モラルの問題。私は最低報酬設定自体に、快く賛成はしていません。
確かに最低報酬が設定されれば、奴隷のように扱われているフリーランスを救うことがができるでしょう。しかし、サバイバルなフリーランスの世界で、戦略として「安価」という武器を使うことができなくなります。
最低報酬設定のある働き方であり営業戦略に枷がある働き方は、もはやフリーランスとは言えないように思えるのです。
最低賃金以下で請け負うことより、最低賃金以下で依頼してくることが問題です。「どの依頼主が何をいくらで依頼したか」が見える化され、積極的に発表される機会があれば、抑止力となるのでは、と考えてみたりします。
お願い:発注元および直請けの方へ
「いかに利益を生むか?」は資本主義である以上、重要なことです。しかし、当たり前のように値引き対応を求めるのではなく、右から左に流すだけで、無駄に中間マージンをとっている会社(きちんとディレクション/スケジュール管理してくれている中間は価値有りですが)を商流から外すことを注力してみてもらえませんか?何かあった場合の責任のなすり付け合いの為に、間に入る会社が多く必要だというのなら、しかたないのですが・・・。
【短時間観光】秋の木曽福島をつまみ食い
- 目的:忙しい毎日からの逃避
- 目的地:木曽福島(名古屋市中心部より約1時間30分)
- 日時:11月5日 8:45→17:30(8時間45分)
- 実観光時間:のんびり5時間
- 費用:約13,000円(内訳:交通費9,320円+昼食代1,400円+お土産代2,000円)
- 天気:晴れ
- 交通手段:名古屋地下鉄+JR電車
- お得すぎる切符:木曽路フリー切符
※区間乗り放題+木曽路バス・タクシー・レンタカー利用料4,000円分付!+木曽路お買い物券2,000円分付!+15の観光施設入場券
目次 |
初短時間観光の目的地は「木曽福島」。
木曽町福島には中山道37番目の宿場、福島宿があります。江戸時代には多くの旅人が歩いた中山道の中心部です。 木曽路ともと呼ばれ、この辺りは幾重もの山や峠を越える、険しい街道として知られていました。
福島宿は、大規模な奈良井宿や妻籠宿と比べるとこじんまりしていますが、その分、地元の方との直接的な交流など、土地に密着した観光ができる場所のように思いました。
東海道と比べ、交通の面でやや不便な位置にある木曽路はノスタルジックな雰囲気が点在していて、日常と違った雰囲気を味わうにはよい場所かと思います。
初の短時間観光先として木曽福島を選んだきっかけは、私がグラフィックデザイナーとして、創業セミナー参加者募集のチラシデザインを担当した際、たくさんの美しい風景や、魅力ある土地柄を知る機会があったことです。(木曽町・王滝村では起業する人を公的に支援しています。)チラシ内で「名古屋から電車で1時間30分」と記載しましたし、これは、半日バケーション可能範囲なのでは!と、まずは、行ってみることにしました。
下準備もそこそこだったので、強欲にこの地域の見所をくまなく回るというより、木曽福島駅近辺をのんびり散策してみました。
(1)信州木曽:ふるさと体験館 https://taikenkan.jp
木曽福島駅からの移動:タクシー(木曽フリー切符内のタクシーチケットを利用して無料:往復約4,000円分)
ふるさと体験感は、地域の記憶を刻む廃校の木造校舎を利用した施設で、木曽の山里に受け継がれてきた木曽ならではの体験や人の交流ができます。
今回は予約無しの弾丸旅行だったので、見て回るだけでしたが、予約すれば、様々な体験ができます。時間的に手軽なものが多いので、短時間観光でも十分に楽しめます。大人にはノスタルジックな味わいが魅力ですが、小学校低学年ほどの子供には体験自体を純粋に楽しめる施設だと思います。
どこか懐かしい木造校舎を散策した後、手打ち蕎麦をいただきました。名古屋では美味しい蕎麦と出会える機会はまずないので、心から美味しいと思えるできたて手打ち蕎麦で満腹になれるのは貴重です。
1:木曽地域の郷土食「すんき蕎麦」。日本を代表する発行食品「すんき」は苦手な方もいるとのお話でしたが、私にはとってもおいしいカブの葉の漬け物という感じで、大好きな味でした。しかも漬け物なのに塩は使われておらず、乳酸菌がたっぷり。美容と健康と美食におすすめです。
2:地酒「七笑(ななわらい)」もいっしょにいただきました。ワンカップだったし、期待していなかったけれど、値段以上の味わい。これは買いです!日本酒嫌いの方や外国人にもおすすめしやすい味。
3:木造校舎内と機織り施設。なかなか見る事も触ることも無い、昔ながらの織機でコースターやランチョンマットなどを手作りできます。時間があれば体験したかった・・・。
4:施設裏のキャンプ&バーベキュースペース。紅葉する山が圧巻。山自体に別の山の影が映っていて、自然に囲まれてる感が満載。
(2)福島宿<上の段地区> http://www.kankou-kiso.com/spot/spot_fukushimajuku.html
宿場町の懐かしい雰囲気を楽しめます。とはいえ、狭い範囲なので、私のようなにわか旅行好き&なんちゃって歴史好きレベルでは、雰囲気を味わえる程度。(知識が有る人には興味深い場所)しかしながら、時間をかけられず、ちょこっと雰囲気を楽しむには適切な場所です。なかなかよさそうなレストランも入っていたので、次回訪れる時は、この城下町で舌鼓を打ってみるのもよさそう。
5:福島宿上の段地区
(3)お土産購入+カフェ休憩
6:おそばランチでちょこっと飲んだ地酒七笑が美味しすぎたので、子供が寝静まってからの一人晩酌用に購入。おすすめいただいた辛みそも酒の肴として購入。
7:甘味処:菓子蔵 喜しろう (カシヤ キシロウ) 。おいしいおまんじゅうとドリンクでちょっと休憩。この町の方は皆さんどこかのんびり温かく、カフェもまた落ち着ける雰囲気。(目的の木曽町福島宿の秋の味覚「栗子もち」は売り切れ)
(4)足湯休憩+おやつ
急げば日帰り温泉で全身浸かることもできましたが、帰りの電車時刻を気にしながらばたつくのもなんなんで、足湯休憩しました。
近くの御菓子司 田ぐちで、この地域の名物甘味「栗子もち」を購入。味わいながら紅葉を眺めながらの足湯。ぼーっと過ごした小1時間は、子育てに追われ、仕事にも追われるワーキングママとしては貴重な「何もしない時間」となりました。
東京からいらしたおじさま方との旅らしい交流もあり。「こういう足湯はテレビでは観るけれど、実際入ってみるのは初めてでね」と気恥ずかしそうに話されていましたが、同じく私も初めてでした(笑)
・まとめ
名古屋から思い立ったら行ける距離に「木曽福島」はあります。今回は駅近辺で「蕎麦」「歴史」「甘味」「温泉」を巡り、半日旅行としては王道コース。次回は開田高原の木曽馬の里で馬に乗ったり、地酒比較なんかも楽しいだろうなと思っています。
・気になったこと
名古屋からの交通手段「ワイドビューしなの」は、乗り物に若干弱い私は酔いました。「振り子式電車」のため、酔いやすいとのこと。この旅行から一日経った今でも少し頭がクラクラしてます。なるべく真ん中窓側の席の利用と、パソコン・スマホ、本などで乗車時間を過ごさず、景色を眺めて過ごすことをお勧めします。
木曽路フリー切符は、これ以上ないほどお得で大変満足していますが、お買い物券で購入できる商品が限られていて、本当にほしいものはお買い物券では購入できませんでした。